歴史を知る大切さ
NLPを学んでいく際に気をつけたいことがあります。それはあなたが学んでいる、あるいは学ぼうとしてるコースは“何世代”目のものなのかということです。
現在この技法は、第三世代が主流と言われています。ただ残念なことに日本のスクールで採り上げられているNLPのほとんどが、誕生したころの古い世代の技法であることが多いようです。
あなたのスクールは、何世代?
NLPは、第一世代〜第二世代~第三世代と発展的継承されてきた技術です。
それだけに、過去のノウハウや実績が積み重ねられた最新のものは、現在の社会状況を背景にした実践や応用に対応できるより高いレベルのものになります。
プラクティショナーの資格取得を目指すとき、数多くあるセミナーや講座がどの世代のものを教えているのかを調べてみてくださいね。今の時代やあなた自身が習得したいものにマッチしたものを選ぶことが大切ですから。
簡単にそれぞれの世代の特徴を解説しておきますね。
- 第一世代
1980年に入り、3人の天才のセラピーを分析・体系化した技法 「Neuro-Linguistic Programming vol.1」が出版され、世界に広く知られるようになりました。
この世代の特徴は、おもに心理治療に特化されたものになります。 - 第二世代
1980年代の後半に入ると、個人の心理治療だけでなく、 ビジネス上の交渉術やセールス、教育、健康面などの分野で活用され始めました。
ここで個人的な問題解決の方法から、他者とのコミュニケーションツールとしても広がりをみせたのです。 - 第三世代
1990年代以降は第三世代のカテゴリになります。心とカラダと場をシステムとしてとらえ、それぞれが相互に作用し変化すると、他の部分に影響を与えるといった考えを取り入れています。
これらは自己のアイデンティティやビジョンやミッションに影響を与え広く組織や文化に適応できる技法になりました。
私の個人的な感想ですが、NLPは今現在も進化・発展しています。これから学び始める人。プラクティショナーなどの上級資格を取得したいと考えている人は、できるだけ新しい技法(第三世代)を学ぶことをオススメしておきます。
どんな流派があるのか?
NLPはこの40年の間に広まるにつれ、様々な流派が創られてきました。ジョン・グリンダー 、リチャード・バンドラー、ロバート・ディルツ、ジュディス・ディロージャが第一世代を築き、発展させた4人の人物です。
ここが元になります。
ロバート・ディルツやジュディス・ディロージャが主催するNLPユニバーシティやマイケルホールが提唱するニューロ・セマンティク、創始者のジョン・グリンダーとカルメン・ボスティックによるクォンタム・リープなど、それぞれ異なるアプローチにより発展しています。
どれも集大成というのではなく、今後も時代背景や様々な研究により、さらに発展したり、新しい流派が増え続けていくことが予想されます。